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そんなこと言われても…

新宿駅で丸の内線の切符を買っていたらば。

「おねぇちゃん。」

と声をかけられた。

いきなりっだったので、びくっとして振り向くと、
おばあさん(推定年齢61歳。(99.7%位の確率でホームレスらしき。)が、かなりの至近距離で側にいた。

「ひっ!」
ごめんさい。悪気はなかったんです。でも、あんまりびっくりしたから、露骨に驚いちゃた。

「はいぃ?」
「あのね、これ、買ってくんない? いくらでもいいから。
切符買ったおつりでもいいから。」

見ると、手に、なにやらノートらしきものを持っている。
それが、かなりの厚さなんです。
水浸しになったけど乾かしました、みたいな。そんな感じのボリューム。
または、使い終わったティッシュをもう一度広げて、何枚も重ねました。みたいな。

「なんですか、それ?」
冷静に聞いてみたけど、ほんとは私、怖いんです。
だって、ホームレスな方って、友達にいないから。

それに、物騒な世の中。
ここは新宿。夜の11時。

いきなり、グサっと刺されても、おかしくないんです。
そんなこともあったりする世の中なんです。

それに、それに、この人がイッちゃてる人じゃない、という保証はない。

「これ、詩集。あたしが書いてんの。見る?見てから買う?」

え。

買うって決まったの?

「いや、私、そういうのはちょっと…。いりませんから。」
「でも、少しでもいいから、見てみてよ。お金もいくらでもいいから。」

私、諦めました。

気が強そうに見える私ですが(ほんとに強いんですけど)、こーうーのはちょっと弱いんですよ。

じゃあ、お金ないんで、おつり分ぐらいでいいですか?
と言って、310円を渡した。
(良かった。1000円入れないで。)

とりあえず、相手に私を刺す気はないらしいが、いつ気が変わるか分からない。
切符を手にその場を立ち去ろうとすると、
「お姉ちゃん、これもっていってよ。」
と、詩集を差し出した。
…ごめんなさい。もらう勇気ないです。
「あ。私、詩とか分からないんで、他の方に売ってください。」
と言って、逃げた。


あとは振り返らず、電車に一目散。

しかし。

なんだか、後味が悪い。
たかりのように思ってしまったけど(いや、たぶん間違いはないと思うけど)、あの人は、自分の作った物を売って、それでお金を得ようとしていたんじゃなだろうか。
それを、物を買わずに、お金だけ渡すなんて、傷つけてしまったんじゃないだろうか。
少なくとも、詩集の中身ぐらい見てあげればよかったんじゃないか。
私は傲慢だったのか?

しばらくずっと考えていて、今も思い出すと、なんとなく胸が痛む。

しかし。

怖い思いをして、挙句に、こんな罪悪感にさいなまれるなんて、
やっぱり、
かわいそうなのは、私じゃないか。

 

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